アラフォー 美容：内面を美しく TED Talk: Lizzie Velasquez "How do you define yourself?"
今回は内面の美しさについて書きたいと思います。
顔が整っている人、姿勢が良い人、笑顔が可愛い人、スタイルが良い人、お洒落な人…世の中には美しい人がたくさんいます。外見が美しい人はもちろん素敵だと思うし、憧れます。特に１０代、２０代のころは強く思っていました。
でも大人になって色んな考えを持った人、色んな価値観と出会い、内面が強く美しい人間は本当に素晴らしい、自分もそうなりたいと思う気持ちが強くなりました。
今回、私が思う「強く美しい内面を持つ女性」の一人、Lizzie Velasquezご紹介したいと思います。（有名な方なので知っている方も多いかも知れませんが）
Lizzieは世界で彼女を含めて３人しかいない新生児早老症様症候群の一種を患っています。どのような症状があるか、彼女の言葉を借りて説明すると「太ることができない」病気です。この動画が撮影された時２５歳だったのですが、１５７cmの身長で体重が６４ポンド（約２９ｋｇ）を上回ったことがないそうです。その病気のせいで他人と違った外見をしています。彼女はの見た目のせいで、ひどいいじめに合うなどとてもつらい経験をしてきました。
Lizzieが高校生のころ「The world's ugliest woman」（世界で最も醜い女性）というタイトルで、無音で８秒間ただ彼女のことを映した動画がYouTubeに投稿されました。（もちろん彼女に無断でです）
そしてその動画はあっという間に再生回数が４００万回を超え、彼女に対しての誹謗中傷のコメントが多く書き込まれました。彼女は深い深い心の傷を負ってしまいました。
そんな彼女がどうやって美しい心を保ち、そして強い心を持つようになったのか。
私が文字で説明するよりもLizzieのTEDでの講演を見ていただいた方が良いかと思いますので、下に貼り付けてあるYouTubeの動画をご覧ください。
※TEDとは無料で講演などを提供するサービスのことです。
※この動画は英語での講演となりますが、YouTube画面の右下にある「設定」をクリックをすると字幕をつけ、言語を日本語設定にすることができます。
TED Talk: Lizzie Velasquez "How do you definne yourself?"
How do you define yourself? | Lizzie Velasquez | TEDxAustinWomen
このLizzieの講演を見て皆さんはどう思われましたか？
感じ方は人それぞれだとは思いますが、私の場合は「なんて素敵で魅力的な女性なんだ」と心から思いました。（そして話がうまく、センスがあって面白い！）
「自分の外見や正体不明の病気ではなく、他人ではなく、自分自身が自分の目標や成し遂げたことで『自分』を決める。私のことをいじめたり、私の外見を醜いと言った人たちに良い意味で変化した自分を見せつける。 ネガティブな言葉は逆手にとって、それらをはしごの一段にする。そしてその一段一段を使って目標へと登っていく。否定的な言葉を力に変え、自分の人生を良くするために利用する。そうしたら絶対に打ち勝つことが出来る。自分に問いかけてほしい『What defines you?』（何があなたを定義する？）。 勇気はここから始まるから」
Lizzieは大変な思いを経験してきた分、心がものすごく成熟していますね。私は彼女よりかなり年上ですが、彼女のこの言葉で、弱くて未成熟な自分の心を何度も立て直しました。（ありがとうLizzie！）
何年か前に、テレビ番組の「スッキリ」に歌手のアリアナ・グランデが出た時、加藤浩次のフリでハリセンボンの春菜が「マイケル・ムーアじゃねえわ」と「シュッレックじゃねえよ」のネタをやったのですが、アリアナは「似てると思いません」とクスリとも笑いませんでした。そしてCMに入った途端、春奈に「Believe me, you are cute.」（私を信じて、あなたはかわいい）と伝えたそうです。
まずアリアナの心の綺麗さと優しさに感動（海外の人は文化や歴史的背景の違いもあって外見や人種などの差別的な発言を嫌いますしね）、そして春奈が「ネガティブな言葉」を笑いに昇華させ、今回紹介した動画のLizzieが言うようにその一つ一つをはしごの一段に変えて、お笑い芸人としての地位をのぼってきたんだな…と思うと、何だかアリアナと春奈の両方に対してじーんと感動したことがあります。
話が最後少しわき道に逸れてしまいましたが、外見も磨く努力はしたいですが、私はそれ以上に心を強く美しく磨く努力をしたいです。Lizzieの言葉、動画は私の心を浄化し、そして綺麗な心を作る大きなヒントをくれている気がします。
皆さんも、くじけそうな時や、美しい心でありたいと思った時、Lizzieの言葉を思い出してみてはいいかがでしょうか？
Lizzie Velasquezの著書（英語版のみ）
Lizzie VelasquezのInstagram
※この記事では紹介した人物の敬称を省略しています。
